【No 039】2014 中国(青海・西蔵)

(2014年8月27日~-9月3日)

8月27日

JAL837便で成田を9時39分に出発し、11時48分に上海浦東国際空港に到着。
上海では、昼食をすませ、空港から地下鉄2号線で南京東路駅へ、10号線に乗り換えてチャイナユニコムの虹橋路店に行って、データ通信用SIMカードを購入。地下鉄で虹橋火車駅へ行き南京までの切符を購入。18時9分発のG7144列車で南京に20時9分に到着。ウエスティン南京にチェックイン。

8月28日

南京7時35分発鄭州経由西寧行きのMU2759便で西寧へ。鄭州から西寧に向かう地上は黄土高原は茶色の世界、青海省に入ると緑が見えてきた。空港からバスで市内に移動し西寧神旺大酒店にチェックイン。

列車のチケットを発券のため西寧西駅に行き、長い列列に並びチケットを発券。 バスで、市内の繁華街に戻り、街や地下街をぶらぶら。青海省は西寧市ほか一部を除きチベット族の自治州、西蔵文化圏だけに地下街の表示は漢字に加え西蔵語もあった。

ホテル近くのフードコートで夕食を食べた。西寧の飲食店には市の食品衛生当局がつけたA~Cのランクが、ABCの文字とともににこにこ顔(A) 普通の顔(B) しかめつら(C)の顔マークで表示されている。麺系の店はほとんどがCランク。Cランクといっても不可ではなく、基準をクリヤーした店。

ホテル近くの王府井百貨店の中のスーパーに寄って、カットフルーツを買い、ホテルにもどり1日が終了。中国の西の方にある西寧、夜遅くまで明るく、夜の8時頃になっても夕方みたい

8月29日

列車の出発が夜なので、朝から、西寧から25キロほどのところにある湟中という町にあるタール寺に行った。
行きは、ホテルから南に少し行ったところから出ている乗り合いタクシーを利用した。看板がでているわけではないものの、乗せたい方と、乗りたい方なので、アイコンタクトでわかり、2~3人ほど客が乗車しているのに発車しない車にの運転手に顔を向けると、運転手が手招きしてくるので、乗車。
タール寺は西蔵仏教グルク派の6大寺院のひとつ。建物が山の斜面に並んで建てられており、入場料80元で、9カ所が見学できるが、内部の写真は禁止。

見学後、昼食は牛肉面をいただいた。ここでも、西寧の市区と同様の表示板があり、麺屋だけに、ここもCランク。

西寧への戻りは青い色のバスに乗った。基本的な出発場所は、団結南路と清泉路の交差点のところ、高速道路に入るまでは、合図をすれば乗せてくれる。高速道路を出ると降車自由なので青海省博物館の前でおろしてもらい、青海省博物館に入場した。

西寧西を8月29日の19時50分に出発して、拉薩に翌30日の18時10分に到着する22時間20分のT265列車に乗車。T265列車は、広州発拉薩行の特快(特別旅客快車)で、西寧西駅を出ると、途中、ゴルムド、那曲に停車し、3つめが終点拉薩。

西寧では、西寧駅が建設(改築)中のため、西寧西駅で客扱いが行われている。駅舎の入り口で、チケット、パスポート、パーミットのチェックと手荷物検査を受けて駅舎中(待合室)に入る。壁には大きな電光板がついていた。軟席は専用の待合室がある。(下の写真:人がたくさんいるのが通常の待合室。人がいないのが軟席待合室)軟席待合室で待っていると、駅職員が改札が始まる前に声をかけてくれる。改札口も軟席専用で、改札口でもパスポートとパーミットの確認があった。

列車に乗車すると、チケットを換票に交換、健康登記カードが配られた。健康登記カードは少し時間をおいて回収にくるので、記入して列車員に渡す。


青蔵鉄道の設備の最大の特徴は酸素の供給設備。これにつないでつかうチューブは備え付けられていなかった。同室の人は団体客で、標高が上がってきたら、酸素供給口の栓を開けていた。青蔵鉄道ではさまざまな表示にチベット語も併記されている。

8月30日

列車は、ゴルムドに早朝4時17分に到着、ここで、機関車の交換。再び目が覚めたのは外が明るくなったころ、下段ベットの方に、おいしいパンをいただき、持っていたフルーツで朝食にした。目を覚ました地点は標高3000m超。線路脇の等間隔に並んで建てられている棒は永久凍土対策で、地中の熱を外に逃がすための設備など、この路線特有の施設、設備がある。

ゴルムドを出て約4時間ほどでトト河を渡り、さらに高度を上げ、さらに約1時間で通天河を渡る。通天河を超えるとタンラ峠に向けてさらに高度を上げ、タンラ峠を越え、少し下ると安多。通天河から約2時間。安多駅あたりで、車窓にツォナ湖が広がってくる。 さらに1時間半弱で、二つ目の停車駅那曲に到着。

ドアが開いたのでホームに出てみた。この駅は、標高4482メートル。わずか7分間の停車時間で発車した。車内では食事時に、お弁当の販売が回ってくるがお弁当は暖かいおかずとご飯。

列車は、拉薩に向かって約800mほど高度を下げていき、拉薩河が見えてくると間もなく拉薩駅で、18時10分に到着。

出口で、外国人とチベット族と思われる人は、駅舎横にある建物にいって、パスポートとパーミットのチェックがある。出迎えの人は、駅舎から100メートルほどなはれた場所までしか近寄れない。駅の外観を写そうとカメラを向けると、一定間隔にならんだ警察官から、すぐに、撮影禁止と注意される。

駅からガイドとともに送迎車でホテルに向う。西蔵では外国人はガイドとともに行動することが義務づけられている。ガイドさんと回るところの打ち合わせをして、フォーポイントバイシェラトン拉薩チェックイン。

8月31日

拉薩市内を見学した。この日の昼食はこんなの。

◆ノルブリンカ = ダライ・ラマの夏の離宮。敷地内には歴代のダライ・ラマが建てた離宮がある。大きな公園のようになっていた。ここでは、8月末から9月上旬にかけてヨーグルト祭り中で中にはそのためのテントも張られていた。

◆西蔵博物館 = 西蔵の各時代における風習や文化に関する展示が行われており、西蔵の概略を知ることができる。

 

◆チャクポリ = ポタラ宮の南西にある山。かってチベット医学の中心となっていた場所。宗教施設もある。山の南西側にある摩崖石刻と呼ばれる石刻群。マニ塚は、もともとマニ石が積み上げられていたが、ついに新しい建物(塔)がつくられた。チャクポ・リを見学した後、昼食をとった。食べたのは羊の肉と麺。

◆ゾンキョ・ルカン = ポタラ宮の北側にある公園。龍王澤公園ともよばれる。ポタラ宮が美しく見える。

◆ポタラ宮 = ダライ・ラマの宮殿で山を含む高さは115m。1994年に世界遺産に登録された。ダライ・ラマ5世の建造した白宮と彼の死後に摂政のサンギェ・ギャンツォが建造した紅宮がある。入場には予約が必要です。賽銭用の1角紙幣が販売?されていた。ポタラ宮の上の方は標高3800メートルと富士山頂なみ。

◆ジョカン(大昭寺) = 7世紀中期に創建された吐蕃時代の寺院。世界遺産に登録されています。壁にはタンカが描かれていた。

◆パルコル = 旧市街地の中心、ジョカンを取り囲んでつくられている。店舗がずらりと並んでおり、観光客も多くあつまるところ。り口ではチェックが行われる。

◆冲賽康市場 = パルコル近くにある市場、1階の食料品から、2、3階の衣類、日用雑貨、電気製品まで、なんでもある。ヤクのバターや砂糖なども量り売り。

通りに出て、輪タクでホテルに戻り、1日が終了た。ガイドさんが普通案内するの団体では1日でこれだけを回るのはきついとのこと。当初2日目になると思われたところも1日目で見学を完了した。ガイドさんは、フルーツを沢山食べた方がいいですよ。お店まで動向しましょうかとのことだったが一人で大丈夫と、ガイドさんとわかれて街に出て、軽く夕食を食べ、フルーツも購入した。


ホテルのミニバーには酸素の缶詰があった。トイレとベッドサイドには、SOSボタンも設置されている。これは拉薩の標高は3600メートルもあるため、高山病が出たときの備え。

9月1日

前日に回り損ねた拉薩市内を回り、市内に中心部に戻って昼食にヤクの肉と野菜の鍋を食べた。午後は拉薩の西方50キロ、タクツェ県へ1時間半かけて移動、拉薩市郊外は野菜の産地だけあってビニールハウスが並んでいた。復路、セラゴンパに立ち寄った。

◆デプン・ゴンパ = 1416年にツォンカパの弟子であるジャムヤンによって創建されたゲルク派寺院で、ゲルク派では最大の寺院。ショトン祭りには斜面にタンカが公開されるそう。

◆ネチュン・ゴンパ = ダライ・ラマがチベットを統治していた時代に神託官ネチュンの暮らした寺院。

◆拉薩湿地自然保護区(拉薩市内には大きな湿地)は、道路脇に広がっている。

◆ガンデン・ゴンパ = ゲルク派の創始者ツォンカパによって創建された寺院。標高4000mを越える山の斜面にさまざまな建築物が建てられている。

◆セラ・ゴンパ = ゲルク派の寺院。河口慧海などが学んだ寺としてしられている。セラ・ゴンパの後ろの山の中腹に建てられた建物は、修行の場で、ガイドの多さんによると河口慧海もここで修業したとのこと。

見学を終えて、セントレジスにチェックイン。ホテルから夜のポタラ宮がきれい。

9月2日

拉薩から北京への移動日。CA4126便でラサ発9時30分、北京着13時25分着を利用。ホテルを朝7時に出発。拉薩市内から、拉薩川を柳悟大橋で渡り、拉薩駅のそばを通り過ぎると機場高速に入り1時間で空港着。

CA便は、拉薩空港を離陸すると、谷間を縫うように上昇を続けると西蔵の山並みがきれいに見渡せる。天気が良かったので7000メートル級と思われる雪をかぶった山がきれいに見えた。CA便は昌都から四川、青海の境あたり、甘?、陝西と辿り、寧夏から内蒙古へと大きく迂回する黄河の形が手に取るようわかった。陝西省北部から内蒙古あたりでは眼下には砂漠が見え、眼下に緑が広がるとやがて北京。

9月3日

朝から三里屯まで行って、ホテルに戻り、一休みして空港に行き、北京発羽田行JL22便で帰国。この便は、JAL SAKY SUITE の767で運航の便でCクラスは1-2-1の座席配置でベットポジションは完全フルフラットになるシートで、とても快適だった。