【No 051】2018 ロシア・モンゴル・中国(モスクワ・シベリア鉄道)

(2018年12月23日~2019年1月2日)

2018/12/23 東京→モスクワ
成田からJAL421でモスクワ/ドモジェドヴォへ。JAL SKY SUITEは快適。

新潟から日本海を横切りシベリアの大地を進み、ウラル山脈を機窓に見て一路モスクワへ。

空港からアエロエクスプレスでパヴェレツ駅へ。3日間通用の乗り放題タイプの414ルーブルのチケットを購入して地下鉄2号線に乗り換えて、クレムリン最寄りのトラーリナヤ駅到着。出口を出て数十メートルのホテルナショナルにチェックイン。このホテルは、かってナツィオナーリという名称で、創業1903年。ホテルの向い側はクレムリン。

この時期、モスクワの街はクリスマスのイルミネーションで輝いている。コートのフードを忘れたので、近くの商業街のユニクロで帽子を購入。

2018/12/24 モスクワ滞在
クレムリンのチケット売り場がオープンする時間を見計らってホテルを出て、チケット売り場に行き10時からの時間帯の武器庫入場のチケットを購入してボロヴィツカヤ塔の入り口から入場して武器庫へ入場。残念ながら写真撮影禁止。見学を終え、武器庫の入り口でクレムリンの共通入場券(5か所の聖堂などに入場できるチケット)を購入してクレムリンの敷地の中に入った。

入ってすぐのところにイワン大帝の鐘楼があり、宝石の展示があった。共通入場券で入場できるウスペンスキー大聖堂、ブラゴヴェシチェンスキー聖堂、アルハンゲルスキー聖堂、パァトリアーシェ聖堂、リザパラジェーニヤ協会を見学。聖堂広場、大砲の皇帝などを見て、スパスカヤ塔から赤の広場に出た。


赤の広場の隣にあるグム百貨店に立ち寄り、国立歴史博物館横の、ヴァスクレセンスキー門を出て、地下鉄1号線でコムソモーリスカヤ駅に行って、翌日乗車する04列車の始発駅であるヤロスラブリ駅を偵察。

地下鉄5号線でベラルースカヤへ、さらに2号線・8号線と乗り継ぎ、アレクサンドロフスキー・サート駅で下車して、アルバート通を散策。

スタバで休憩ののち、チアトラーリナヤ駅へいって、いったんホテルへ行った。夜に外に出て、グム百貨店3階のスターロヴァヤNo57で夕食をして、クリスマスマーケットを見てホテルへ

 

2018/12/25 モスクワ市内滞在・シベリア鉄道(北京行国際列車/4列車)1日目
赤の広場に行って、ポクロフスキー聖堂/ワリシー寺院に入場して見学。ここは写真OK。商業施設を見て回っていると、「ミンソウ」を発見。モスクワにも出店していた。


地下鉄を乗り継いで、ヴィースタヴァチナヤ駅に行って、駅構内にある「地下鉄体験センター」へ。昔の切符や路線図、施設や車両模型などが展示され、運転台とディスプレーで構成されたシュミレーターもあり体験が可能。ホテルに戻って、荷造りをしてチェックアウト。


ホテルをチェックアウトし、荷物を預けて地下鉄2号線でマヤコフスカヤへ、駅近くのモスコフスキー・メトロポリタン(モスクワ地下鉄の公式グッズの売店)に行き、トロイカカードと路線付きタンブラーを購入。続いて近くにあるナチュラ・シベリカにいってリップその他何種類かの商品を購入。ここはオーガニックコスメブランドの直営店。

地下鉄2線でチアトラーリナヤ駅に戻り、ヴァスクレセンスキー門の開門時間が終わっていたので。大回りして、グム百貨店の1階のスーパーでチョコレートなどを購入。

革命広場からツム百貨店に行って、マネージャナ広場の商業移設で夕食、休憩を済ませて、10時前にホテルに戻り、預けてあった荷物をピックアップ。地下鉄で、ヤロスラブリ駅に移動して2階の待合室で列車の出発待ち。発車番線が表示されたので、ホーム行、9号車に乗車。2人部屋ながら、終点まで一人で使用できた。

2018/12/26 シベリア鉄道(北京行国際列車/4列車)1日目(ロシア)
◆モスクワ23:55→(ウラジーミル)
ヤロスラブリ駅1番ホームを定刻の23:55に出発、5分走ると6泊7日の列車旅の1日目が終了した。

主要なシベリア鉄道の駅には、蒸気機関車の静態保存展示が行われていた。

2018/12/26 シベリア鉄道(北京行国際列車/4列車)2日目(ロシア)
◆(モスクワ)→02:36ウラジーミル03:03→05:45ニジニ・ノヴゴロド05:59→11:59キーロフ12:24→15:10クラソフ15:12→[パレズィノはサマラ時間]16:42パレズィノ17:11→[ペルミⅡからエカテリンブルグ時間]21:48ペルミⅡ22:11→(エカテリンブルグ)
モスクワを出て6時間ほどニジニ・ノヴゴロドを出て間もなく、まだ暗いなか、ヴォルガ川を渡り2~3時間で夜が明けてくる。窓の外は雪景色、木立の中をさらに西に進みニジニ・ノヴゴロドから6時間でキーロフに到着。

停車時間のある駅にとまるごとに、給水と暖房・給湯用の石炭の積み込みが車両ごとにおこなわれる。


パレズィノで交流25000Vから直流3000Vに代わるため電気機関車の交換が行われた。ペルミⅡとエカテリンブルグの間、エカテリンブルグの手前でヨーロッパとアジアの境、オベリスクが立つが、深夜のことで見逃してしまった。

2018/12/27 シベリア鉄道(北京行国際列車/4列車)3日目(ロシア)
◆(ペルミⅡ)→03:12エカテリンブルグ03:44→08:00チュメニ08:20→12:10イシム12:24→[オムスクからオムスク時間]16:35オムスク16:52→20:19パラビンスク20:46→(ノボシビルスク)
エカテリンブルグ駅では、深夜にも関わらず、明かりをつけたホームの売店に立ち寄り、サラミなどを購入。
現地時間8時にチュメニに到着、まだ暗い中、駅の気温表示はー24.5℃。さすが、シベリア。先に進み、イシムの先でオビ川の支流イシム川を渡る。オムスクまでは昼間の明るい時間帯で、車窓にはずっとタイガの森がずっと続いている。


夜になってパラビンスク駅に到着。駅の気温表示はー26℃。この駅の売店で、ロシアのカップ麺とチーズを購入した。

高臥車両には洗面所兼シャワー室がある。コンパートメント通路はこんなの

2018/12/28 シベリア鉄道(北京行国際列車/4列車)4日目(ロシア)
◆(パラビンスク)→[ノボシビルスクからクラスノヤルスク時間]01:02ノボシビルスク01:25→06:31マイリンスク06:58→12:35クラスノヤルスク13:00→17:22イランスカヤ17:47→[ニジニウディンスクからイルクーツク時間]→23:14ニジニウディンスク23:29→(ジマ)
列車はシベリアの街々に停車しつつノボシビルスクへ。シベリア鉄道沿線には集落が見えてくると車両2~3両分の小さな駅がある。マイリンスクで、直流3000Vから交流25000Vに代わり、機関車の交換があった。

クラスノヤルスクを出てすぐに、シベリア鉄道は大きく左にカーブしてエニセイ川を渡る。写真を撮りながら川を見ているときに、列車に警乗の警察官がきたので「エニセイ」と聞くと「ダー」、そのあとに続けて正しくは「エニセイ」ではなく「ィエニィシェイ」だと、そのように発音したら「ダー」と言って、いってしまった。
この日は晴れ、車窓の空は青。しかし、風景はかわらず。


深夜、ニジニウディンスクにつくと駅舎の気温表示はー30℃。ホームに降りてみると、さすがに冷たさを感じる。駅に泊まることに列車の車掌は、車両の点検をしつつ、台車などについた氷を叩き落していた。

2018/12/29 シベリア鉄道(北京行国際列車/4列車)5日目(ロシア)
◆(ニジニウディンスク)→03:08ジマ03:36→07:49イルクーツク08:21→10:21スリュジャンカ10:27→15:00ウランウデ15:53→19:09ジダ19:21→19:57ナウシキ21:47[スフバートルからウランバートル時間]22:33スフバータル
深夜のジマで交流25000Vから直流3000Vにかわり機関車を交換。ジマの気温もー30℃。シベリアのパリと言われるイルクーツクは朝、まだ薄暗いいうちに通過し、スリュジャンカで直流3000Vから交流25000Vに代わり機関車交換。シベリアの大地を進む。

沿線にはキロポストが1キロ置きに建てられている。踏切には遮断棒のほかに侵入防止板がせり出る。


スリュジャンカを出発したころに、食堂車のおばちゃんが、メニューをもって食堂車のセールスに回ってきたので、一度くらいは食堂車を利用しようと思い、食堂車へ。ビーフストロガノフとギリシャサラダを注文。パンと飲み物付き。あまり良い評判を聞かないロシアの食堂車だが、この料理の味はなかなかのもの。食堂車は、セールスに回ってきた女性と、調理担当の初老の女性のみ。食堂車には電源を求めてやってくる硬臥のお客さん以外にお客はなし。


食事をしていると、窓の外にはバイカル湖が見えてきて、3時間近く、湖の近くを走り続ける絶景の区間。

湖と別れて2時間ほどでウランウデに到着。到着少し前にセレンゲ川を渡り、川に沿って駅に向かう。


北京行国際列車(4列車)はここでシベリア鉄道の線路と別れ、モンゴルに続く支線に入る。ここで電気機関車からディーゼル機関車に交換。カーブの多い単線に入り、途中の駅々で対向列車とすれ違いながら4時間走るとロシア側国境手前の街、ナウシキに到着。

ナウシキ駅で1時間半停車し、その間に車内で出国手続きが行われる。次に手荷物の検査が行われるが、車内にはX線装置がないので、トランクなどを開いて中身をチェック。パスポートの所持確認が済むと出国スタンが押される。最後に、車両内の人が入れると思われるスペース(洗面所や点検口のなかなど)をチェックして諸手続きが完了して出発すると車掌からモンゴルの入国カードと税関申告書の用紙が配られる。

40分走るとスフバートルに到着、ここでの1時間45分の停車中にモンゴルの入国手続とロシアの機関車からモンゴルの機関車への交換が行われる。モンゴルの入国管理の職員が回ってきて、パスポートと本人確認をして、パスポートを回収していく。次に、税関職員が回ってきて、税関申告書を確認して、検印をして返してくれる。続いて、軍による荷物や、各スペースの確認が行われ、出発時間が近づくころ入国スタンプを押したパスポートが返却される。

2018/12/30 シベリア鉄道(北京行国際列車/4列車)6日目(モンゴル)
◆スフバータル00:14→01:43ダルハン02:00→03:45スーンハラ04:01→06:48ウランバートル07:31→11:19チョイル11:36→14:48シャインャンド14:15:19→18:50ザミンウード20:35→[二連から北京時間]21:00二連
日がかわってスフバータルを出発。このあたりでは、車窓に雪景色がひろがってはいるがタイガの森はもうない。ウランバートルにはまだ薄暗い時間に到着。ウランバートルで40分の停車時間があったので、街に出て、夜が明けきらない駅周辺を散策。


ウランバートルを過ぎたあたりで夜があけ、雪のない草原を列車は進んでいく。草原は平らなイメージがあるが結構起伏が多いので、モンゴルに入ってから、線路は右に、左に蛇行を繰り返しながら進んでいく。約19時間でモンゴルを走り抜ける。


途中でモンゴルの食堂車にも行ってみた。牛肉、野菜を炒めた料理を注文。これもおいしかった。食堂車の室内装飾はなかなか見事。途中の駅ではカップ麺売りのおばさんがいた。

 
駅では列車が着くと、温かい食べ物を持った人があらわれ、ホームの売店で販売。羊肉の包子を購入したがとても美味。両替していなにので、ルーブルか中国元で払えるか聞くとどちらもOKだが中国元で払ってほしいとのこと。おつりはモンゴルのお金でかえってきた。駅に着くと、停車時間の範囲で、駅の外に出てみた。

サミンウードに18時50分に到着。1時間45分停車して、その間に出国手続きが行われる。入国時と同様に、パスポートと本人の確認のあと、パスポートを回収、荷物や各スペースのチェックが行われ、出発前にパスポートが返却される。ザミンウードの入管職員はこんにちわとかこんばんわと日本で声をかけてきて、とてもフレンドリーな人。

ザミンウードを出発すると、車掌が中国の税関申告書を配布、次にスマホの画面の中国語、英語、ロシア語で書かれた画面を見せて二連での入国手続きについて説明。要は、当局の規定により、すべての個人の荷物などをもって、下車して入国手続きを受けるようにとの趣旨。ほどなく二連。二連駅の手前でいったん停車、中国の係官が乗車して、各車両内をチェックして、入国書類を配布。持っている入国カードを見せると、それでOKとのこと。で、二連駅に到着。

列車には給湯機がそなえつけられている。室温は快適な20℃


入国管理の建物に入り、空港と同様の方法で入国手続きを終え、手荷物のX線検査がおわると、入国管理庁舎内の待合室に入り、列車への乗車待ち。入国手続きはすぐ終了。待合室にいた旅客は数十人程度。
その間に、車両の台車をロシアやモンゴルの軌間の台車から中国の軌間の台車への交換作業が行われる。所要時間は、おおむね、2時間半から3時間くらいの様子。

待合室から建物の外にでることは可能、なにしろ停車時間が5時間もあるので街に出た。駅前にはコンビニやケンタッキーフライドチキンの店などがあった。中国の駅には給湯機があるので、食事に、アルファー米を使ったビビンバを食べて時間をつぶした。

2018/12/31 シベリア鉄道(北京行国際列車/4列車)7日目(中国)
◆二連01:59→04:37朱日河04:39→06:30集寧南06:54→11:07沙岭子西11:15→14:40北京
列車の発車の約2時間前に客車に戻れた。無人の出国審査場の中を抜けてホームに出て、もとの客室に入り、2時間を過ごして、北京に向けて出発。

出発すると、車掌が中国鉄路のサービスの朝食券と昼食券を配布。指定時間に朝食行ったが、無料とあってか次々お客さんが入ってきた。出されたのは、トーストとゆで卵、飲み物のみ。ちなみに昼食は野菜の炒め物と肉団子にご飯。


内モンゴルを駆け抜け、山西省へ入り先に進むとスキー場が見え、さらに山西省と内モンゴルの境の山脈の下の方に万里の長城が見えてきた。距離があるのでうすらとしか見えないがずっと続いている。


河北省に入り、張家口市を経て沙城と辿り、北京市に入ると、官庁水庫が見える。内モンゴルの方から北京に向かうと、この貯水池が見えると、さあ、北京だ、帰ってきたぞ!という感じになる。


北京駅には数分の遅れをもって到着、7691キロの旅が終了した。


北京駅から地下鉄を乗り継いで、ルネッサンス北京キャピタルにチェックイン。王府井に行って食事と買い物をしてホテルに戻る。

2019/01/01 北京→名古屋
北京からの帰国は、ユナイテッド航空で予約のCA149便。ほぼ定刻に北京首都空港を出発、10分早く中部国際空港に到着。北京空港では中国国際空港のラウンジの食事コーナーの料理で遅い昼食?、夕食は機内食。
空港隣接のフォーポイントバイシェラトン名古屋空港にチェックインして1日が終了。

2019/01/02 名古屋→東京
7:55分発NH86便で羽田に飛び、バス+電車で帰宅して、シベリア鉄道(モスクワ北京国際列車)の旅が終了。

コメントを残す